アメリカの株が下がっている。連日、資産がみるみる減っていく。そして、それをただただ眺める自分がいる。ただし、楽観的で不安はない。
一昔前、個別株に投資していた頃は、株価の変動は不安でしかなかった。上がっても下がっても、おたおたしていた。いつ売ればいいのか、いつ買い戻せばいいのか悩むのだ。儲けが出ていてもその選択が最良なのか悩み、損失が出ていれば取り返そうと悩む。行動すればその行動で良いのか悩み、行動しなかったこともまた悩む。結局、ずっと悩み続けていた。そして、悩むことに疲れて、投資をやめた。この行動が最大の愚策であったにも関わらず。とにかく、悩むことから開放されたかったのだ。
2年ほどは前に、インデックスの長期投資を知り、再度、株式市場に参戦することにした。コロナで将来が不安になり、自分の資産を見直し始めたのがきっかけだった。
そして、長期の積立に出会った。長期の積立は自分にとって最強だった。
株価が上がれば素直に喜び、下がれば安く買えることに嬉しくなった。上がり下がりは結構どうでもよく、ただただ機械的に買い増す作業に没頭できた。今、この瞬間がプラスだろうとマイナスだろうと、あまり関係なくなった。インデックスの長期投資の最大のメリットは悩みからの開放だった。
まだ、資産の大半は日本円で持っている。3/4くらいが日本円、残りが投資信託と株だ。まだまだ投資に回せる余力は十分にあり、しばらくは、無心に積み立てる戦略でいける。今年や来年、経済がどうなるかわからないけど、さすがに20年、30年先は今より株価も上がるでしょ。そう考えれば、気が楽だ。