ライフプラン2024年版を作成しました。
過去にも作ったことがあるのですが、物価上昇を織り込めるようにしたのと、運用を加味できるようにしました。
〇作成にあたり諸条件
・給与
50歳まで年3%の昇給。
50歳以降は年1%の昇給。
61~65歳は60歳までの月収の半分。
・ボーナス
54歳まで月収ベースで年間8ヵ月
55~60歳まで年間6ヵ月
60~65歳は年間3ヵ月
・退職は65歳とした。
・年金
現役時代の手取りの1/3を想定年240万円とした。
物価上昇による増は見込まない。
・住宅
ローンは60歳まで。金利固定
・車
76歳までは2台を所有
76~85歳までは1台を所有
85歳以降は車の代わりに月2万の交通費を見込む。
・教育費
下宿費用
1人は大学院費用も見込む
・物価上昇
生活費、教育費、車関係、その他雑費で年2.0%の物価上昇を見込む
・運用のリターン
年5%
細かいことはわかりませんが老後2000万円が話題になったとき、不足金額x年数の計算だったので、物価上昇を加味していなかったように思います。当時はほとんど物価が変わらない時代だったのですが、最近は物価の上昇が無視できないようになってきているように思います。物価上昇に合わせて年金の受給額の増があるとは思いますが、あまり期待しないほうがよさそうです。
仮に2%の物価上昇がとすると、50年後の物価は約3倍になります。
仮に全く投資をせずに貯金のみで老後に突入する場合、65歳の定年時で資産が3000万円を見込んで、老後2000万円問題はクリアしています。でも、インフレ圧力で徐々に貯金を食いつぶしていき、77歳で貯金は底をつき、100歳までで1億円くらい足りなくなりました。
引退時点では十分な資産を持っていたように思いますが、全然足りない可能性が高いです。実際には働きに出て貯蓄の減少を抑えるとか、生活をコンパクトにするとか対処していくのでしょうが、いずれにせよ我慢して耐え忍ぶ生活が待っていることになるのでしょう。
一方で資産形成として投資をした場合、65歳で資産が6000万円になります。その後資産を切り崩していくことになりますが、10年間くらいは消費とリターンが拮抗し資産はほぼ維持できる状態が続きます。75歳程度を過ぎるとインフレ圧力が強まり資産の減少が始まって、減少が加速していきます。それでも100歳で1000万円くらいは残すことができそうです。
「老後2000万円問題」という言葉が独り歩きしていますが、現実的には老後2000万円では足りない可能性があることを覚悟してもよいのかもしれません。
また、投資をリスク、預貯金を安全資産と考えてしまいがちですが、貯金ではインフレリスクに対応できていないことをよく理解しておくべきです。預貯金だけではインフレによって確実に価値が目減りしていきます。インフレに対抗しうる何かに資産を移すことが必要です。
とりあえず、今回の資産で今のままの生活でもなんとか将来が見通せました。年1回程度でも自分の将来を考えて見ると良いと思いました。