後輩が亡くなった。
この間まで元気そうだったのに、自宅で倒れ、あっという間だった。
なんとも儚い。
いつまでも生きていられるように錯覚してしまうが、常に死は身近なところにあるのかもしれない。
残された家族のことを思うと、言葉にならない。
でも、残された人達は精一杯頑張るしかない。
自分にもしものことがあったら、家族はどうなるのだろうか。
ちゃんと人並みの生活ができていけるのだろうか。
ここ数日、そんなことばかり考えた。
今更ながら保険の内容とか確認してしまった。
……
今のところ、我が家は大丈夫だった。
自分が生きていても、死んでしまっても、金銭的にはあまり関係なさそうだった。
ちょっとだけ安心した。
問題は妻の身に何かあったとき。
金の問題はないが、自分の生活力では今の水準の生活を維持できそうにない。
もっと、家事とかできるようにならないと…。
子どもたちに、お父さんが死んでも生活はなんとかなること伝えた。
「えー、でも死んじゃうのは嫌。」
そう言ってくれた娘の言葉が素直にうれしかった。
離れて暮らす両親に電話した。
まだ生きていた。
身体に気をつけるよう伝えた。
死は身近にあって、無関係でいられることではない。
自分や身の回りの誰かが突然いなくなることも考えつつ、そうなっても後悔しないように生きていくしかない。